13歳。
音楽教師の前に並び課題曲を歌う、という恐怖の授業があった。

バス テノール アルト ソプラノ
で4人並び。自分はアルト担当。
この時は自分の口臭についてそこまで気にしていなかった。
なぜ授業が嫌だったかと言うと、
ただただ人前で歌うことが恥ずかしいと言う理由だった。
行列がどんどん前に進み、自分の番となった。

私は緊張をし、蚊の鳴くような声で歌い始め、終わった。
次の瞬間、隣のテノール担当男子が絞り出すような声で、
「くっせー…」

(男子の名誉のために こんなジェスチャーはしていないが)
その言葉はハッキリと聞こえたものの、
この頃の自分はまだ自分が口臭持ちだという自覚が薄かったため、スルー。
のちのち考えれば、99%の確率でその男子は、
私の口臭に耐え切れず漏れた言葉だったんだなと分かる。

おそらくその男子だけじゃなくて、周りにいた子たちにも匂いは届いていたと思う。
当時のあの子たち、本当にごめんなさい。


